尾道市で活動する「演劇集団ワークス」 の第21回公演のフライヤーです。原作は鴻上尚史氏。かつて日本を揺るがした学生運動が、 現代で蘇るとどうなるのか?という切り口の作品です。フライヤーの制作にあたっては、 アジビラを彷彿とさせる力強いフォントとトラメガをモチーフに使いながら、「現代」 として取り上げられる00年代直前の流行色であったビビッドカラーとを重ね合わせました。日本における学生運動は、 その総括がされないまま時代に置き去られています。かたや、 当時学生たちの心をまとめたカウンターカルチャーの多くは、ある面では形骸化した形で世間に受け入れられ、現代の私たちにとってごく身近なものとなっています。当作品で取り上げられる学生運動は、エンタテインメントとして極端にデフォルメされたものではありま すが、当時の活動家たちが何を志として動いていたのか、そして「抗う」とはどういうことなのか、を考えるための一つのヒントになるのではないかと考えています。
DATE:2015/3PLACE:広島県尾道市MEDIA:フライヤー(A4・4色/1色オフセット印刷・ハイマッキンレーアート 135㎏)DESIGN:全面制作(一部フリー素材活用)
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